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35年ぶり最高の続編『ブレードランナー2049』感想と疑問点まとめ【ネタバレあり】考察・解説

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35年ぶりの続編として公開された 『ブレードランナー2049』を映画館に観に行ってきました。めちゃくちゃおもしろい映画でしたが、同時に頭を使う複雑な映画でもありました。

 

今回の記事では、映画の感想や疑問点についてまとめていきます。ネタバレを含む箇所もあるので、映画をまだ観ていない人は注意です。

 

前作『ブレードランナー』を観てから行くべき

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前作「ブレードランナー」から実に35年ぶりとなった本作。今作は、前作のタイムラインから30年後の世界を描く直接の続編となっています。

  

リドリー・スコット監督は、他作品との兼ね合いで製作総指揮に回り、今作でメガホンを取ったのは、前作「メッセージ」(2017)から2作連続SF作品を手がけることになったドゥニ・ビルヌーブ監督です。

 

また、75歳となったハリソン・フォードも出演しています。代表作「スター・ウォーズ」のハン・ソロ役に続いて、ブレードランナーでも32年ぶりの出演となったハリソン・フォードの演技はさすがでした。

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この 『ブレードランナー2049』は、前作の『ブレードランナー』を必ず観てから映画館に行くことをおすすめします。

というのも、ハリソン・フォード演じるデッカードだけでなく、前作とのつながりもかなり多くなっているので、前作を知らないとただでさえややこしい映画の分からない部分が多くなります

 

1982年公開の『ブレードランナー』は現在Huluで無料配信中です。2週間の無料体験で観ることができるのでおすすめです。

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御存知の通り、サイバーパンクを語る上で外せない作品の1つである、フィリップ・K・ディック (Philip K. Dick) の小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が『ブレードランナー』の原作です。

人工知能 (AI) 、サイボーグ、ロボットなどを題材に、こうしたテクノロジーが人間的な感情を持ち得るのかを問いかけた作品がサイバーパンクと呼ばれています。原作は映画と違ってまた面白いです。

SF映画や小説についての詳しい記事はこちら▼

www.tontonpig.com

 

また、前作だけでなく事前公開された短編も観てから映画館に行くことがおすすめです。 『ブレードランナー2049』までにあった出来事について理解することが出来ます。

この3つの短編も予習作品をして紹介しておきます。

「ブレードランナー ブラックアウト 2022」

2022年に起きた、レプリカント達の反乱により、核爆弾がアメリカ上空で爆発し、世界中の電子機器・磁気記憶媒体が大きくダメージを受けた事件を描くアニメ短編です。この話は『ブレードランナー2049』にも出てきます

 

「2036:ネクサス・ドーン」

こちらは、ウォレス社が政治家へ圧力をかけ、レプリカントの製造禁止を解除する法律を作らせるきっかけとなった歴史的な一場面を描くショートムービーです。

 

「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」

ネクサス8型のレプリカント、サッパー・モートンの日常とともに、彼がLAPDに追われるきっかけを描いたショートムービーです。この作品を観ておけば『ブレードランナー2049』の冒頭のシーンがわかりやすくなります

 

「レプリカントと人間の違いは何か」という壮大なテーマ

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主演のライアン・ゴズリングは、製作総指揮のリドリー・スコットとドゥニ・ビルヌーブ監督から「逆指名」される形で、主役に抜擢されました。2017年は「ラ・ラ・ランド」や「ナイスガイズ」などで大活躍した俳優です。

 

彼が演じる「K」は、前作のデッカードと違いレプリカントであることが最初のサッパーとの戦闘シーンからわかるようになっています。

 

『ブレードランナー2049』ではレプリカントが人間同様に心を持つだけでなく、設定された寿命もなくなり、さらに生殖能力も獲得するに至ります。

 

人間とレプリカントの境界が極限まで曖昧になっていることが本作の大きな特徴の一つです。「レプリカントと人間の違いは何か」というテーマに対して、レプリカントに生殖能力を持たせることで前作の焼き直しにならないようになっています

 

 

映画を観た感想

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『ブレードランナー2049』を見終わった感想としては、退廃した世界観と圧倒的な映像に感動しました。まずはストーリーよりもそうした映像に感心しました。

 

また、物語に関しては疑問点が多く、もう一度映画館に足を運びたいと思える内容になっていました。帰りに1人でラーメン屋にいって、シーンを思い返しながら自分ながらの解釈をする時間が必要でした。

 

ハリソン・フォードの登場シーンには鳥肌がたちました。Kに関してもライアン・ゴズリングしかこの役は考えられません。それくらい世界観にマッチした配役だったと思います。

 

前作と違って「制約のない寿命」と「繁殖能力」を与えらたレプリカントと人間の違いは極限まで曖昧で、時にレプリカントのほうが人間らしいシーンすらあります。

 

「レプリカントと人間の違いは何か」というテーマにさらに深く斬り込めていたという点で、本当に映画館に観に行ってよかったです。そこにハリソン・フォードの再演と、美しすぎる映像美が加わるわけですから、映画館から出てしばらくは放心状態になってしましました。

 

 

AIのジョイが効果的だった

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人間とロボット(レプリカント)の境界線が曖昧になっているということが強調されている本作では、下手をするとKがレプリカントであることを忘れてしまいそうになります。

 

しかし、『ブレードランナー2049』では、アナ・デ・アルマス演じるホログラムAIのジョイとKを恋に落ちさせることで、人間とロボットの違いを引き立たせることに成功しています。

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また、エマネーターというガジェットを使うと、立体的なホログラムイメージとして外にまで持ち出せる設定も素晴らしかったです。擬似的にジョイに命を与えて、彼女を殺すことで、「レプリカントと人間の違いは何か」というテーマをより明確にしました。

 

実体のないただのデータであるジョイにさえ感情があり、命がある描写があったことでさらにこのテーマの奥深さが描かれました。

  

マリエッティ(マッケンジー・デイヴィス)がジョイとシンクロしてKと絡むラブシーンは必見です。撮影も大変だったそうですが、編集作業には、約1年と途方もない労力がかかっているそうです。

 

ロボットが彼女になるという発想は日本のオタク文化の影響を少し感じさせるところもあり非常に良かったです。漫画の『ルサンチマン』のようなバーチャル彼女はみんな憧れでもありますよね。

 

そしてなにより、アナ・デ・アルマスが可愛すぎます!ジョイがいることでKがレプリカントであり、人間とロボットの違うということを常に意識することができました。

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彼女の出演作でキアヌ・リーブスが出演している『ノック、ノック』はAmazonプライムビデオで無料で視聴することが出来ます映画自体はそんなにおすすめではありませんが、アナ・デ・アルマスかわいいのでおすすめです。ヌードもあるので最高です。

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まさかアナ・ステリンが娘だとは…

劇中でKは自分がリック・デッカードの息子だと勘違いします。しかし、本物の娘はアナ・ステリンでした。ここには僕もまんまと騙されたので、正直悔しいです。

 

アナ・ステリンが生まれた直後、彼女はサンディエゴにある児童施設という名の児童強制労働所に送られました。後にアナ・ステリンは何者かによって施設から出され、当時の記録も全て消されます。

 

そして免疫不全のためにロサンゼルスにある記憶作成バンクの施設に隔離されて生活するようになりました。彼女は記憶のスペシャリストとしてウォレス・コーポレーションの下請けとして働いています。

 

もちろんウォレスは、彼女が探し求めているレイチェルの子供であるとは想像もしていませんこのシーンも含めてやられた!という箇所や、見逃していた伏線などが多くあるので、もう一度映画館にいきたいです。

 

 

疑問点 

感想とネタバレに続いて、僕が映画を観た後に感じた疑問点について解説していきます。

デッカードはレプリカントなのか

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デッカードはレプリカントなのかという疑問について前作では、リドリー・スコットとハリソン・フォードの間で、意見が対立しています。

「リドリーはユニコーンの折り紙の映像を挿入することで、デッカードもレプリカントだっという立場を採っていた。一方、私は人間であるほうが、観客が感情移入できて面白いと考えていたこの点に関しては未だに合意に至っていない

と、ハリソン・フォードはインタビューで語っています。インタビューが載っている雑誌はこちらです▼

『ブレードランナー2049』でもデッカードがレプリカントかどうかはついに明かされませんでしたが、限りなくレプリカントの可能性が高いと考えられます。

 

特に放射線の強い場所で1人で生き続けていたことが理由として挙げられます。おそらくデッカードがレプリカントかどうかは最後まで明かされないので、想像するしかありません

 

なぜKは記憶を移植されたのか

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Kにアナの記憶が移植されていたことで、観客にKがデッカードの息子であるというミスリードを誘導する形となっています。

 

実際の記憶を移植することは違法となっており、Kがアナに記憶を見てもらう場面でも、Kは自分がデッカードとレイチェルの息子であると勘違いをして憤ります

 

実際には、Kは警察当局によって調査が入った時、捜査撹乱のおとりとして機能するように「女の子」=アナのリアルな幼少時の記憶を植え付けられただけであるということが映画の後半でわかります。

 

自分が特別な存在ではなく、単に一介のレプリカントとして「おとり」的な使い捨てにされたことを自覚し、いったんは絶望するKですが、彼は全くの他人であることがわかったデッカードを命がけで助けます

 

このシーンは誰よりも人間らしさを発揮したKの魅力が最大限に伝わってくる場面でした。Kの取った自己犠牲的な最後の選択は、極めて人間的で、映画に登場する人物のなかでも最も人間らしく美しいものでした。

 

なぜレイチェルが子供を産めたのか

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なぜレイチェルが子供を産めたのかというのも大きな疑問の一つです。まずはデッカードがレプリカントか人間かということも大きな問題ですが、レプリカントであると考えて話を理解するのがよさそうです。

 

レイチェルはネクサス6でも8でも9型でもないネクサス7型です。それは彼女の頭蓋骨のシリアルナンバーがN7から始まることを見ても分かります。つまりネクサス7型は唯一繁殖機能を搭載したモデルだということが想像できます。

 

ネクサス7型のレイチェルとデッカードの組み合わせで子供が産まれたとすると、レプリカントが子供を産める条件は謎のままです。デッカードが何者であるかわからない以上、想像するしかなさそうです。

 

 

Huluで『ブレードランナー』が無料で観れます

前作 『ブレードランナー』はHuluで無料で観ることが出来ます。前作とつながっている部分も多いので、一度観た人も予習してから映画館に行くのがおすすめです。

Huluについて詳しくはこちらの記事をどうぞ▼ 

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デッカードの同僚、ガフが登場して机の上に折り紙を置くシーンなどは前作を観ていない人にはわからない場面の一つです。

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配信以外では、映像も見やすくデジタル処理されているファイナルカット版Blu-ray版も発売されているので、保存版はこちらで決まりです。

 

関連書籍も続々発売

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今回の映画の公開に合わせて関連書籍も続々発売されています。おすすめの書籍が2冊あるので紹介しておきます。 

マニア必見!「ブレードランナー究極読本」

必ず手に入れたい1冊がこちらです。「ブレードランナー究極読本」は300ページにも及ぶブレードランナー大特集で、保存版間違いなしです。

 

目次をみているだけでも「メイキング・オブ・留之助ブラスター 2049!! 中子真治」や

「2日でじゅうぶんですよ! 『ブレードランナー』ロケ地探訪 in ロサンゼルス」など面白い特集が盛り沢山です。

 

ファンなら本気でおすすめの一冊です。残念ながら現在Amazonや楽天で品切れが続いています。僕は近くの書店に行ってなんとか手に入れましたが、書店でも品薄が続いているようです。

そのうち入荷される予定ですので、現時点では入荷時期が確定次第、お届け予定日をEメールで連絡してくれるAmazonで購入するのがおすすめです。

※追記 11月2日現在、楽天ブックスで在庫ありです!

 

雑誌「Pen」ブレードランナー特集号 ”SF絶対主義” 

もう一冊のおすすめ本は、雑誌「Pen」のSF特集です。書店に探しに行きましたが、現在は在庫のない店舗が多いようです。

 

『ブレードランナー2049』『猿の惑星:聖戦記』『エイリアン:コヴェナント』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の特集に加えて、「5分でわかるSF入門講座」などSF好きなら大満足の一冊になっています。

 

SF漫画や僕の好きな『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なども紹介されていてかなり中身の濃い本でした。「日本人が初めて出合うSF、『ドラえもん』の功績。」などブレラン意外の特集も興味深いものばかりでした。

 

書店では品切れの「Pen (ペン)〈2017年 11/1号〉」ですがKindle Unlimitedにすることで無料で読むことができます30日間は完全無料で楽しむことができて、退会も簡単なのでおすすめです。

公式サイト▼Kindle Unlimitedの30日無料体験はこちら

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Kindle端末がなくてもタブレットやスマホで読めます

 

まとめ

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今回の記事では35年ぶりの新作となった映画『ブレードランナー2049』の感想と疑問点をまとめていきました。映像美とハリソン・フォードの再演、そして人間とロボットの境界線はなにか?という壮大なテーマに挑んだ素晴らしい作品でした。

 

特にこの映像に関しては映画館で観れてラッキーでした。音響も世界観を再現する上で非常に重要な役割を果たしていました。映画館に行く前に前作『ブレードランナー』とショートストーリーを観てから行くのがおすすめです。

 

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