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『ターミネーター2』のサラ・コナーが「最も有名なヒロイン」と言われている理由

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『ターミネーター2』サラ・コナー

本記事では『ターミネーター2』におけるサラ・コナーがいかに衝撃的なキャラクターであったかを、フェミニズム理論という映画批評理論を用いて解説していきます。

 

『ターミネーター2』はアーノルド・シュワルツェネッガー主演の言わずと知れた名作映画で、僕の大好きな映画の1つです。

 

当時のテレビCMで一切の情報を流さず、シュワちゃんを1作目通りに敵役の極悪ターミネーターだと思い込ませる演出をしたそうで、僕も劇場で観たかったなと思います。公開当時僕は産まれてすらいませんでした。

 

 

 

映画批評理論とは

『ターミネーター2』

映画を観る時にただ「楽しいな〜」と観るだけではなく、様々な理論を用いて研究していくことを映画批評といいます。

 

僕は大学に映画批評理論についても学んでいて、理論をうまく使って映画をみればよりおもしろく映画を観ることができるなと感じています。

 

主要な理論としては、フェミニズム的映画理論(Feminist film theory)、精神分析学的映画理論(Psychoanalytical film theory)、ポストコロニアル的映画理論(Postcolonialism film theory)などが挙げられます。

 

『ターミネーター2』はその中でも、フェミニズム的映画理論を用いることによって作品をもう一歩深く理解して楽しむことが出来ます

映画『もののけ姫』の批評記事はこちら▼

『もののけ姫』における従来のステレオタイプからの逸脱 

 

 

フェミニズム的映画理論とは

『ターミネーター2』サラ・コナー

男性優越主義が空気のように自然になっていた社会において、女性は映画の中で「性的モノ化」される傾向にありました。つまり男を喜ばせる道具のように扱われることも珍しくありませんでした。

 

その結果として、映画作品は男性中心主義になりがちで、女性は受身的な役割を演じることが多かった傾向にあります。

 

しかし、1960年代から70年代に巻き起こった女性権運動の影響を受けて、SF小説を執筆する女性作家が増え、同時に女性主人公とする映画作品も多く作成されました。これらのジャンルの作品では、セクシャリティやジェンダーの問題を追求し、伝統的な女性という枠組みを問い直すという特徴があります。  

 

フェミニズム批評は、登場人物の言動、姿、描かれ方などを分析し、女性に対する潜在的な差別意識の存在を暴き、女性の人権向上を目指します

 

フェミニズムについてはこちらの記事でも取り扱っているのであわせてどうぞ▼

 

 

『ターミネーター2』におけるサラ・コナー

『ターミネーター2』サラ・コナー

『ターミネーター2』でリンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーは、魅力的で強い女性キャラクターとして描かれています。

 

息子ジョン・コナーを守るために自分の命も顧みずに、ロバート・パトリック演じるT-1000に立ち向かう様子は、女性は「弱く」「受動的」な存在であるという従来のステレオタイプ(お決まりのパターン)と全く逆のものでした。

『ターミネーター2』

彼女は作中で筋力トレーニングを行い、武器に精通しており、強い女性としてのサラ・コナーが随所に描かれています。筋力トレーニングや、重い重火器などは男性が扱うものであるというステレオタイプは今でも根強く残っています。

 

いかついライフルといえば、シュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローンなどの筋肉隆々の俳優を思い浮かべる人がほとんどでしょう。

 

しかし、彼女は、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800とともに力強く戦うことから、「武器=男性」といった伝統的なジェンダー観にとらわれていないと言えます。

 

この『ターミネーター2』での活躍から、「世界で最も有名なヒロイン」としてサラ・コナーは有名です。

 

 

「女らしさ」≠ サラ・コナー

『ターミネーター2』サラ・コナー

サラ・コナーの外見的な特徴にも注目すると、彼女はタンクトップ、タバコ、サングラスに迷彩ズボンという非常に男性的な服装をしています。

 

また、彼女は「女らしい」とされる「素直・従順・純真」といった要素は、まったくと言っていいほど持ち合わせていません

 

さらに、彼女は化粧もせず、一般的に「女性らしい」とされている服装もしないため、「女性の価値=見た目」という「見られるモノ」としての伝統的な女性の差別的な役割からもかけ離れています

 

このことからサラ・コナーは第二期フェミニズムの影響を強く受けていることが考えられます。

 

第二期フェミニズムとは

第二期フェミニズムとは、徹底的に男性優越主義に基づいた女性差別の解消を求める運動のことを指します。1960年代から70年代にかけて運動が盛り上がりました。

 

ただし、第二期フェミニズムは男性との平等を訴えるあまり、毛の処理をせずに化粧もしないといったやや過激ともとれる活動をする人も多く現れました。

 

 

1作目『ターミネーター』との対比

『ターミネーター2』サラ・コナー

シリーズ1作目の『ターミネーター』においても、リンダ・ハミルトンがサラ・コナー役を演じていますが、両作品での彼女の印象は全く異なったものです。

 

1作目では「か弱い」ウェイトレスだった彼女は、『ターミネーター2』で女戦士へと成長を遂げています。

 

『ターミネーター』では従来のステレオタイプ(お決まり)通りに、彼女は「弱く」「守られる」存在でしかなかったといえます。マイケル・ビーン演じるカイル・リースはサラを守る戦士として描かれており、シュワルツェネッガーは一貫した悪役として描かれています。

『ターミネーター2』カイル・リース

 1作目におけるサラ・コナー、カイル・リース、T-800はそれぞれ “flat character” としての特徴を持ち、従来のステレオタイプに忠実な映画であったとも言える。“flat character” とはディズニー映画などによく登場する、作品の中で性質が変化しない人物を指します。

 

それに対して『ターミネーター2』では、サラ・コナーは強さの中にも弱さを持つ非常に人間味溢れる魅力的なキャラクターとして描かれています。

 

また、シュワルツェネッガー演じるT-800も、感情を持つサイボーグとして登場し、サイバーパンク的な要素もふんだんに含んだ魅力的な映画となっています。

 

 

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シュワちゃんもばりばり活躍して、過去作へのオマージュやサービスも盛り沢山です。正直映画としての出来は、『ターミネーター2』には及びませんが、一度みてみることをおすすめします。

 

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まとめ

『ターミネーター2』サラ・コナー

『ターミネーター2』においてサラ・コナーという女性に注目することで、この映画の第二期フェミニズム的な影響を読み取ることができます。

 

特にシュワルツェネッガー不在でT-1000戦うシーンでは、腕と足を負傷しながらも息子ジョン・コナーを守るために立ち向かいました。このシーンは、もはや彼女が女性であることを忘れさせるほどの迫力で、「サラ・コナー撃ち」と呼ばれる映画史でも語り継がれる名シーンも生み出しました。

 

また、1作目と2作目で彼女の印象は全く異なったものだということも非常に興味深いことです。彼女は愛する人カイルの死とスカイネットへの恐怖から、1作目で描かれていた「弱く」「守られる」存在から抜け出し、1人の強い戦士となったということがわかります。

 

僕は1作目と2作目も大好きなのですが、やはり『ターミネーター2』の完成度はすばらしいです。その1つの要因に「戦士サラ・コナー」の存在は欠かせないです。

 

Blu-rayを買えば舞台裏のメイキング映像もみれるのでおすすめです。この機会に観たことがない人はもちろん、観たことがある人ももう一度この名作を観直してみませんか。映画批評理論を片隅において観れば、なにか新しい発見があるかもしれません。

 

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